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偶然性・アイロニー・連帯―リベラル・ユートピアの可能性

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■内容
人間の連帯は、真理の哲学的な探求によっては不可能である。他者が被る残酷さに対する私たちの感性を拡張することによって、連帯は達成されるのだ。20世紀後半を代表する哲学者が、ありうべき社会はいかに構想されるかという課題を、永遠に自由を実現してゆく終わりなき過程である「リベラル・ユートピア」として描き直す。世界中に大きなセンセーションを巻き起こした「哲学と自然の鏡」の政治哲学的帰結―衝撃の問題作。

■目次
第1部 偶然性(言語の偶然性;自己の偶然性;リベラルな共同体の偶然性)
第2部 アイロニズムと理論(私的なアイロニーとリベラルな希望;自己創造と自己を超えたものへのつながり―プルースト、ニーチェ、ハイデガー;アイロニストの理論から私的な引喩へ―デリダ)
第3部 残酷さと連帯(カスビームの床屋―残酷さを論じるナボコフ;ヨーロッパ最後の知識人―残酷さを論じるオーウェル;連帯)

■書誌情報
『偶然性・アイロニー・連帯―リベラル・ユートピアの可能性』
サイズ B6判/ページ数 456p/高さ 19cm
著者:ローティ,リチャード
発行:岩波書店
価格:本体4,800円+税
ISBN:9784000004497

■著者プロフィール
リチャード・ローティ
リチャード・ローティは1931年10月4日、ニューヨーク市生まれ。
1946年にシカゴ大学哲学部に入学するまでニューヨークとニュージャージ州で育つ。当時同学部には、カルナップ(Rudolph Carnap)やハーツホーン(Charles Hartshorne)、マッケオン(Richard McKeon)などがおり、彼らはみなローティの先生であった。1949年に卒業後も同大学大学院に留まり、ハーツホーンの指導のもとホワイトヘッドをテーマにした研究で1952年に修士号を取得。1952年から1956年にかけてイェール大学に在籍、そこで「可能性の概念 the concept of potentiality」と題された博士論文をウェイス(Paul Weiss)の指導のもと執筆。博士号取得後、2年間の軍役を経て、ウェルスリー大学に着任。その3年後の1961年、プリンストン大学に移り、1982年にヴァージニア大学に移る。ヴァージニア大学ではケナン人文科学教授を務める。その後1998年にスタンフォード大学比較文学部からのオファーを受け、ヴァージニア大学を辞す。またそのキャリアをつうじて、数々の奨学金や学会賞(1981年に『哲学と自然の鏡』でマッカーサー賞)を受賞するとともに、アメリカ哲学会(東部)会長を務め(1979年)、アメリカ学士院(American Academy of Arts and Science)の会員に選出されてもいる(1983年)。2007年6月8日、膵臓ガンの合併症によりカリフォルニア州の自宅にて逝去。

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