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『激しい生:近代の強迫観念』

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■ 内容
本書は現代思想界でもっとも注目される才能のひとり、トリスタン・ガルシアの初の翻訳である。近代を強さ=激しさに取り憑かれた時代とし、強迫観念のように刺激を求め続ける人間の生と思考を鮮烈に抉り出す。哲学、科学、文学、芸術、社会など様々な分野を駆け抜ける軽やかな足取りと巧みな手さばきは、著者の才気を伝え、読む者を実存の深みへと連れ出すだろう。新しい現代思想の注目作であるのみならず、近代の捉え方に新たな視点をもたらす意欲作。

■ 目次
イントロダクション

1 イメージ――電気が思考に対し行ったこと
ライプチヒの接吻 電気の啓蒙=光の約束
琥珀と雷雨と私たちの神経のなかの同じ短い流体 
電流を測ることによって 観念のイメージ

2 観念――事物をそれ自体と比較するために
潜在的な力のおかげで 多かれ少なかれ 力のおかげで 
ニュートン以後の落ち込み イメージの観念

3 概念――「すべてを強さ=激しさのなかで解釈しなければならない」
強さ=激しさという例外 野生的な例外 例外が法則になる 
すべてを強さ=激しさで解釈するために 強さ=激しさを保持するために 

4 道徳的な理想――強い=激しい人間
新タイプの電気人間 放蕩者、神経人間 ロマン主義者、雷雨人間 
ロック歌手、電化された青春期の若者 形容詞的な道徳、副詞的な倫理

5 倫理的な理想――強く=激しく生きること
強さ=激しさのブルジョワ化 第一の策略――変異することによって 
第二の策略――加速することによって 第三の策略――「初体験信仰」
崩壊にいたるまで

6 反対の概念――ルーチーン効果
強さ=激しさの論理がある 変異するすべてのものにおいて何かが減少する 
増加するすべてのものの中で何かが減少する 第一回目がますます小さくなる 
もはや生に残されているのはその反対物を望むことだけである

7 反対の観念――倫理的な鋏に挟まれて
生は強く=激しくし、思考は平等にする 英知のおかげで 
救済のおかげで ジレンマ 行き詰まり

8 反対のイメージ――何かが抵抗する
ソウルのイヴ 電子の約束 どちらの肩も持たずに 
思考の観点から、生の観点から 幸運

謝辞

訳者解説
第一節 トリスタン・ガルシア紹介
第二節 『激しい生』を読む
第三節 方法叙説
結びに代えて

人名索引
■ 概要
『激しい生:近代の強迫観念』
著者:Tristan Garcia トリスタン・ガルシア
訳者:栗脇 永翔
発行:人文書院
価格:2500円+税
ISBN:978-4-409-03112-4


[著者プロフィール]
トリスタン・ガルシア (Tristan Garcia) (著)
1981年生まれ。パリ高等師範学校でアラン・バディウやカンタン・メイヤスーらに哲学を学び、2008年にアミアン大学で博士号を取得。現在、リヨン第3大学准教授。現代フランスにおける気鋭の哲学者のひとり。著書に、L’image(2007)、Forme et objet(2011)、Nous(2016)など。

栗脇 永翔 (クリワキヒサト) (訳)
1988年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程単位取得満期退学。専門はフランス文学・思想。共訳書に、ジュリア・クリステヴァ『ボーヴォワール』(法政大学出版局、2018年)。

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