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『ヒューマンカインド-人間ならざるものとの連帯-』

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■ 内容
さまざまな生物種そして無機物までも含み込むコミュニズムはいかに可能か。独自の「オブジェクト指向存在論」(OOO)によってエコロジー概念を更新し、哲学のみならず美術・建築界からも世界的な注目を集める気鋭の思想家が、マルクスの大胆な再解釈を通して人間と〈人間ならざるもの〉との連帯の哲学を構築する。

■ 目次
序章 共有のもの
 エコロジカルな代名詞はどこにあるのか
 何がマルクスをバグらせるのか
 切断
 左派の全体論
 コミュニズムの亡霊につきまとうもの
 同情のもと、共感のもと
 ネオリベラリズムと惑星規模の目覚め
 理性を失う

第1章 生
 邪悪な生――家父長的な生と死んでいない対象

第2章 亡霊たち
 亡霊の現象学
 踊る人間ならざるもの
 エコロジカルな同期 attunement の亡霊的な化学反応
 X存在
 行為することと行動すること、未来と過去
 我疑う、ゆえに私はあなたと連帯する
 美はつきまとわれている
 穴のあいた世界
 様相的存在
 亡霊的な政治の空間

第3章 沈越
 見えざる神々について
 人類は沈越的な全体である
 真実は真実らしさを沈越する
 エコロジカルな経済――快楽を多数化していく

第4章 種
 人間性なき人間
 自然を粉砕し、人工を粉砕せよ
 亡霊的な広がりの冒険――人種差別主義と種差別主義

第5章 類的・親切であること
 魅惑
 私たちは彼らである
 重力から軽さへ
 それは可能ではない。いや違う、そうするしかない。
 誤った人間中心主義
 アドルノの恐竜
 相互扶助
 ロックする――新しい行為の理論

 注
 訳者解題
 人名索引

■ 概要
『ヒューマンカインド-人間ならざるものとの連帯-』
著者:ティモシー・モートン
翻訳:篠原 雅武
発行:岩波書店
価格:3600円+税
ISBN:978-4-00-024547-0


[著者プロフィール]
ティモシー・モートン(Timothy Morton)
1968年ロンドン生まれ.オクスフォード大学マグダレン・カレッジにて博士号を取得.現在,米ライス大学教授.著書に All Art Is Ecological (2021), Spacecraft (2021), Being Ecological (2018), Dark Ecology(2016), Hyperobjects (2013)ほか多数.また地球温暖化をテーマにしたドキュメンタリー映画 Living in the Future's Past(S. クセラ監督,2018年)ではジェフ・ブリッジスと脚本を共同執筆し,出演もしている.本書は『自然なきエコロジー』(篠原訳,以文社 2018年,原著は Ecology without Nature, 2007)に続く邦訳となる.

[訳者プロフィール]
篠原雅武(しのはら まさたけ)
1975年神奈川県生まれ.京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了.博士(人間・環境学).専攻は哲学,環境人文学.現在,京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定准教授.著書に『複数性のエコロジー』(以文社 2016年),『人新世の哲学』(人文書院 2018年),『「人間以後」の哲学』(講談社選書メチエ 2020年)ほか多数.主な訳書に『社会の新たな哲学』(マヌエル・デランダ著,人文書院 2015年)

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